先日 患者様に 『こぎん刺し』の小物を 見せて頂きました。

 

 見せて頂いた作品は、以前に作られた物で、最近は作っておられないとのお話でした。

  

 『こぎん刺し』は、青森県津軽地方に伝わる刺し子のことです。

 

 津軽地方では、野良着のことを「こぎん」と呼んだためこの名前がつきました。

 

 一般に青い麻布に白い木綿糸で刺します。

 

 昔 農民は仕事着、普段着には紺麻布を着ていました。

 

 麻は繊維が荒く、津軽地方の冬の寒さを防ぐことができませんでした。

 

 そのため、麻の糸で布目を埋めて温度が外に逃げないよう工夫をし、寒さを凌ぎました。

 

 木綿の糸が暖かい空気を服の中に留めてくれて 快適な衣類になりました。

 

 また 刺繍を細かくすることで、装飾性も発展してきました。

 

 『こぎん刺し』は、模様、刺し方によって、『西こぎん』 『東こぎん』 『三縞こぎん』に

   

 分けられます。

 

 また『こぎん刺し』で刺された着物は、昭和初期に柳宗悦氏らの『民藝運動』で再評価され、

  

  現在に至るようです。

 

 でも 見せて頂いた『こぎん刺し』は 皆おしゃれな素敵な作品ばかりです。

 

 では 皆さんも『こぎん刺し』をお楽しみください。素敵ですよ。

   

   kogin.jpg

 

   kogin1.jpg

 

   kogin3.jpg

 

   kogin2.jpg

 

   kogin4.jpg

 

   kogin5.jpg

 

   kogin6.jpg

 

 写真の腕が「常に初陣!」なので、作品の魅力がどこまで伝わったか心配ですが…..。

 

 

 4月になり、外来もだいぶ混雑が解消されてまいりました。

 

 先月のような待ち時間もなく 受診して頂けるかと思います。

 

 ….「皆さん安心してご来院ください!」と、書いても大丈夫かしら?…..

 

 これからの季節、農作業も忙しくなってきます。

 

 そんな時期は、自然と雨の日が混み合うようになります。

 

 お天気の良い日は お待たせすることは少なくなるかと思われます。