前回から続く『3歳児健診』における 眼科検診のお話です。

 

 松本市では3歳1カ月に、安曇野市では3歳6カ月に なると 3歳児健診があります。

 

 その健診時に、 視力検査や、屈折検査(近視、遠視、乱視の検査)、斜視の検査を受けます。

 

 検査の結果、良好な目の機能の発達のために

 

 改善が必要な要因が発見されると(疑いも含まれます)、

 

 眼科における詳しい検査を勧められます。

 

 前回は、『屈折異常(近視、遠視、乱視)』が発見された時 について書かせて頂きました。

 

 今回は、『眼位異常』にふれたいと思います。

 

    

 『眼位異常』とは、『斜視』のことで、

 

 『片方の目が正面を向いているときに、もう片方の目が正面を向いていない状態』 

 

 を言います。

  

 両方の目が同じ方向を向いていないと、両目を使って見ることができないため、

 

 『立体感』を感じることができなくなります。

 

 『立体感』は、両目を使って見ることによって生じる 物体同士の距離を感じる感覚です。

 

 何が手前にあって、何が奥にあるのかを感じ、見たものが平面ではなく、

 

 立体的に感じる感覚です。

  

  まずは、『眼位異常』がある場合、その原因を探ります。 

 

 原因によって治療法は 眼鏡をかける、眼鏡+プリズム、手術などと、変わってきますが、

 

 結論的には 両目を使って見る状態を作り、『両眼視』を獲得することを目標とします。

 

 人間の両眼視機能(両目で見て、頭の中でそれを一つに感じる機能)は、

 

 2歳までに 約80%はできあがると言われています。

 

 ですから、『眼位異常』を疑われたり、ご家族の方が心配な場合は、

 

 早めの眼科受診をお薦めします。

 

 『斜視』があると、脳に右目と左目と違う映像を送られてくるので、

     

 脳が混乱し、脳が必要がないと判断したどちらかの目からの映像をカットしてしまいます。

 

 そうすると、『斜視弱視』といい 斜視が原因の弱視を起こすことがあります。

 

 「物が見えた」という感覚は、目だけの問題ではなく、

 

 目から脳までの神経回路に問題がなくて初めて感じられるものです。

 

 最終的には、脳によって感じられるものです。

 

 ですから、目の機能を育てるということは、脳までの神経回路を育てることになります。

 

 そして、その神経回路を育てる時間にはタイムリミットがあります。

 

 ですから、ご家族が普段からお子さんの目の状態を観察したり、

 

 3歳児健診は、とても大切なことです。

 

 気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

 

 

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