新年あけましておめでとうございます。

昨年は、8月の集中豪雨や9月の御嶽山の噴火など、自然災害の多い年でした。
2月には松本地方でも記録的な大雪が続き、当院の屋外の換気口が大雪で塞がれて空調が故障したり、駐車場の雪かきに追われたりの日々でした。

一方で、青色発光ダイオードを開発した日本人3名が、ノーベル賞(物理学賞)を受賞したり、同じくノーベル賞(生理学・医学賞)を受賞した山中伸弥先生が樹立したiPS細胞の初めての臨床応用が眼科領域で始まったりと、嬉しいニュースもありました。
iPS細胞を用いた眼科の臨床研究とは、iPS細胞から作った網膜色素上皮細胞を、加齢黄斑変性症の人の網膜下に移植するというものですが、この困難な手術を執刀されたのは、以前、信州大学眼科学教室の助教授をされていた栗本康夫先生です。
この研究が進展し、近年急速に増えている加齢黄斑変性症の治療に道筋がつけられることを願ってやみません。

今年は北陸新幹線の開業や、松本山雅のJ1昇格などもあり、新しい変化が起こる年ではないかと思っています。
当院でも今までの診療の在り方を再検討し、更に質の高い医療を提供しようと思っておりますので、本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

                               中村眼科院長  中村公俊