視野検査とは眼を動かさずに見えることのできる範囲を測定する検査です。
眼を動かさないで見る一点を「固視点」といいますが、視野はその固視点をを中心として角度で表します。
正常な方でも年齢やその時の体調などの状態によってこの広さは変わってきます。
人では片眼で耳側に約100°鼻側に60°上方に60°下方に70°位の範囲が見えるといわれています。
視野検査は緑内障の診断に有用なだけでなく経過観察にも重要です。この視野を調べる検査には大きく分けて2種類あります。
「動的視野検査」と「静的視野検査」があります。どちらを施行するかは病気の種類や進行状態によって変わってきます。

1)動的視野検査
この検査はどのくらいの広さが見えるかを視標の大きさと明るさを変化させて動かし、最初に見える部位を決定し、
それらを結んで描きます。見える広さや見えにくくなっている所がわかります。
正常視野は凸凹のない楕円形で、暗い視標ほど同じ形ですが小さくなります。

2)静的視野検査
この検査は一定の大きさの視標を特定の位置に固定し、動かさずにその場所で明るさを変化させて見えた明るさを測定することで
視野の視覚感度を評価する検査法です。こちらの検査は病気に対するスクリーニングとしてよく使用されます。