加齢黄斑変性症は、網膜の黄斑という場所に異常をきたす病気です。網膜色素上皮に老廃物が蓄積することによって起きるとされています。

 

加齢黄斑変性症には「滲出型」と「萎縮型」と呼ばれる2つのタイプがあり、治療方法や病状の進行、予後などが変わります。
日本人に多いのは滲出型と呼ばれるタイプです。

●滲出型
脈絡膜から新生血管と呼ばれる異常な血管が網膜側に伸びてくることによって起こるタイプです。新生血管はもろいため破れやすく、出血したり、血液中の水分が漏れ、視機能に異常をきたします。
急激な視力低下、物がゆがんで見える、中心が見えづらいなどの症状が現れます。
進行が早いため、早めの診察が必要です。

 

●萎縮型
加齢により網膜色素上皮細胞が変性し、老廃物が蓄積することにより網膜細胞が萎縮していくタイプです。
滲出型と呼ばれるタイプよりも進行は遅いですが、新生血管が発生し滲出型に移行する場合もありますので、定期的な診察が必要です。