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近視の治療

0.01%アトロピン点眼による近視抑制治療

0.01%アトロピンとは

通常、弱視、斜視がある乳幼児の屈折検査をする際に使用する1%アトロピン点眼液を100倍に薄めた点眼液のことです。
1%アトロピンは、近視の進行予防に効果がありますが、散瞳作用(瞳が開きまぶしくなる)や、調節麻痺作用(近くの物がぼやけて見える)がありますので、近視予防には使えないと考えられてきました。

しかし、近年、濃度をとても薄い状態にした0.01%アトロピン点眼液でも、まぶしさや見えづらさを抑えつつ、近視の進行予防に効果が得られることが分かってきました。

0.03%アトロピンまたは0.05%アトロピン

0.01%アトロピン点眼液より濃度は高くなりますが、より近視の進行予防効果が高い事が、海外の報告で認められています。
0.01%アトロピン点眼液を使用しても近視が早く進む場合は、近視の進行具合により、0.03%または0.05%アトロピンを処方します。

作用機序

近視は、眼の奥行き(眼軸長)が伸びることにより生じます。アトロピンは、脈絡膜や強膜に分布するムスカリン受容体に直接作用し、眼軸長を長くさせないことで近視の進行を抑える働きがあると言われています。

治療方法

1日1回、就寝前に1滴点眼します。点眼後、目頭を数分間圧迫して下さい。点眼を続けることにより「裸眼視力が上がる効果」は望めませんが、現在の状態より「近視の進行が進まない効果(平均60%軽減)」が期待できます。

参考文献

Ophthalmology.2019 Jan;126(1):113-124.
Low-Concentration Atropine for Myopia Progression(LAMP) Study: A Randomized,Double-Blinded,Placebo-Controlled Trial of 0.05%,0.025%,and 0.01% Atropine Eye Drops in Myopia Control.
Yam JC,Jiang Y,Tang SM,Law AKP,Chan JJ,Wong E,Ko ST,Young AL,Tham CC,Chen LJ,Pang CP.

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