長野県松本市 | 負担の少ない白内障手術・硝子体手術を実施しております

抗VEGF薬治療

抗VEGF薬治療について

加齢黄斑変性症は、網膜の中心にある黄斑部に起こる疾患で、視力低下や変視症(歪んで見える)をきたします。

また黄斑の中心部には、中心窩という視機能に最も重要な部分があり、この部分に異常が及ぶと視力の低下が更に深刻になります。
この加齢黄斑変性症には、滲出型と萎縮型の2種類のタイプがあります。

滲出型は、網膜の下にある脈絡膜から異常な血管(脈絡膜新生血管)が増殖することによって起こります。この脈絡膜新生血管の増殖は、VEGF(血管内皮細胞増殖因子)により誘導されることが分かっており、その働きを抑える作用のある抗VEGF薬を眼内の硝子体中に投与することにより、治療することが可能です。

この抗VEGF薬療法は、滲出型加齢黄斑変性症以外に、網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、強度近視による脈絡膜新生血管、糖尿病網膜症に伴う黄斑浮腫に対しても有効です。
尚、萎縮型加齢黄斑変性症の進行は遅いですが、現在のところ、著効を示す治療薬はありません。

画:バイエル薬品株式会社・参天製薬株式会社

抗VEGF薬投与の効果

●滲出型加齢黄斑変性症

●糖尿病黄斑浮腫

●網膜静脈分枝閉塞症に伴う黄斑浮腫

抗VEGF薬の薬品名と適応

薬品名 病名
アイリーア 網膜静脈分枝閉塞症に伴う黄斑浮腫
網膜中心静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫
糖尿病黄斑浮腫
滲出型加齢黄斑変性症
病的近視における脈絡膜新生血管
ルセンティス 網膜静脈分枝閉塞症に伴う黄斑浮腫
網膜中心静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫
糖尿病黄斑浮腫
滲出型加齢黄斑変性症
病的近視における脈絡膜新生血管

当院では平成21年より、手術室で抗VEGF薬の注射を行っています。

 

年度 抗VEGF薬治療件数
平成25年 61件
平成26年 67件
平成27年 99件
平成28年 97件
平成29年 109件
平成30年 123件
平成31年~令和元年 154件
令和2年 133件
令和3年 209件

 

PAGETOP