結膜下の小さい血管が破れて出血し、白目部分が赤く染まった状態を、結膜下出血といいます。
多少、目がゴロゴロすることがありますが、通常は痛みがないので、鏡を見たり家族に言われて初めて赤くなっていることに気がついたという人も多いです。

原因は様々で、思い当たる誘因がなくても出血します。
出血の程度は小さな点状のものから、眼球結膜全体を覆う広範囲なものもあります。
出血は1~2週間ほどで自然に吸収されることが多いですが、出血量の多いものでは、2~3ヶ月ぐらいかかることもあります。
視力の低下や視野が狭くなることもないので、ほとんどの場合心配はいりません。

しかし、気をつけたい結膜下出血もあります。

・眼外傷を受けた場合
・痛みやかゆみ、目やにを伴う場合
・頻繁に繰り返す場合
・熱を伴う場合

この様な場合は他の病気が合併していることがありますので、原因となる疾患の治療が必要になってきます。

画像提供:参天製薬株式会社