《平成26年10月3日追記》

  現在 新規のビジョントレーニングの受付はしておりません。
 
 「見る」ということは、まずは眼の中にある「網膜」と呼ばれるスクリーンに、

  

 ピントの合った鮮明な映像を投影する必要があります。

  
 

 「網膜」に投影された映像は、網膜で電気信号に変えられ「脳」の視中枢まで送られます。

  

 そして最終的に「見えた」と感じるのは、「脳」が電気信号を映像として組建て直しをして

  

 「脳」が認識することにより完了します。

  
 
 「見る」ということは、とても複雑です。

  

 「見る」ためには、「視線を見たい対象物にしっかり向け」、「瞬時に対象物にピントを合わせ」、  

   

 「両眼でその対象物をとらえ距離感を得て」、「位置や空間をしっかり認識し」、

  

 「見た対象物の形を頭にしっかりとイメージし」たりといった、
  
 多くのことを瞬時に行う必要があります。
 
  
 また、人間の行動は「見る」だけで終わりません。
 
 「見た」情報を瞬時に脳で処理し、身体に指令を送り行動を起こします。
 
 つまり、網膜に焦点の合った映像を映し、情報を瞬時に処理し身体に指令を送り、
 
 行動を起こすという一連の流れがスムーズに行われないと、的確な動きがとれません。
 
 
 近年学習の場で注目されているのが、学習能力や集中力に視力以外の目の機能が
 
 影響しているのではないかということです。
 
 視力は1.0あるのに、
 
 ・教科書を読む際に行をとばして読んだり、読んでいる行を見失ってしまう。
 
 ・黒板の字をノートに板書するのに時間がかかったり、板書ができず授業に遅れてしまう。
 
 ・漢字や図形の形をうまくつかめない。マス目から字がはみ出してしまう。
 
 以上のようなことで、授業について行けず成績が下がってしまったり、
 
 学校に馴染めなくなってしまうお子さんがおられます。
 
 
 視力が1.0以上あるのに、どうして勉強に支障が出てしまうのでしょうか。
 
 その原因としては、
 
 ・「瞬間的にははっきりと見えるが、距離の違うものを見たりする際にピント合わせが
 
   スムーズにできず、見たい対象物にピントが合わない」、
 
 ・「目の動きがスムーズに見たい対象物に向けられないため、見失ってしまう」、
  
 ・「遠くの対象物から近くの対象物に視線を動かす際、うまく対象物を捉えられない」
 
  
 などが考えられます。
  
 視力の問題ではなく、目の使い方が自分でコントロールできないことで起こっていると
 
 考えられる現象です。
   
  
 では、そういう時はどうしたらよいのかという話になりますが、
   
 まずは、詳しい屈折検査(近視・遠視・乱視の有無)、視力検査(遠見・近見)を検査し、
  
 眼鏡装用によって困っていることが解決するかどうか見ます。
  
 実際に、弱い度数でも、眼鏡装用するだけで改善が見られるケースは結構あります。
   
  
 次に、眼球運動を観察します。
  
 黒板の字をノートに書き写す際は、「衝動性眼球運動」を使います。
  
 教科書の字を読んだりする際には、「滑動性眼球運動」がスムーズでないと
  
 行をとばして読むことになってしまいます。
  
 目の動きを観察する際は、顔が動いてないかを必ずチェックします。
  
 顔を動かして見ている場合は、
  
 眼球の周りにある「外眼筋(眼を動かす筋肉で各眼6本ずつあります)」を使っていません。
  
 それを繰り返していると、眼球運動が上手に使いこなせなくなってしまいます。
  
 
 以上の検査を行った後、ウィークポイントとなっている部分を見つけ出します。
 
 そして、うまく使いこなせていない部分を上手に使えるように練習メニューを組み立てます。
 
 それを毎日15分位、空いても1日置きで行っていくと、3ヶ月で効果は表れます。
 
 これが「ビジョントレーニング」と呼ぶ訓練方法です。
 
 自分の思うところに眼球の位置を持って行けることにより、
 
 学習がスムーズになり、体の動かし方もバランスがとれてスムーズになってきます。
 
 
当院でもビジョントレーニングを行っております。
 
お気軽にご相談ください。(ビジョントレーニングは、自費になります。)