緑内障は何らかの原因で視神経が障害され、視野が狭くなる病気で、眼圧上昇がその原因の一つと言われていて日本の失明率第1位になっています。

今回は、眼圧と大きく関わる房水についてお話しします。
房水とは眼内を循環している水で、血液の代わりに栄養などを角膜や水晶体に与えています。
房水は、毛様体のひだで作られ、シュレム管から排出されます。





産生量は約2.5ml/分で、100分程度で新しい房水と入れ替わります。
産生量は様々な原因で増減し、一度の大量飲水(500ml以上)や、カフェインは産生量を増加させ、逆に加齢や網膜剥離などで、毛様体機能が低下すると産生量が低下すると言われています。



房水が流れていく途中で、ある程度抵抗があるおかげで、正常な眼圧が保たれていますが、緑内障の患者さんの多くは何らかの原因で流れ出る抵抗が増加し、排出の障害が起こり眼圧が高くなります。
緑内障の患者さんは、眼圧を適正に保つために緑内障の点眼をする時間、回数をしっかり守る事が大切です。